列車での移動が中心だった我々の世代には、人それぞれに思い出の列車が存在するのではないでしょうか。新幹線や特急列車を利用するには少し贅沢すぎて、その分、合間なく急行列車が走り、自由に急行列車を利用できる均一周遊券などもあり、夜行列車や駅寝で宿泊費も浮かす、選択肢のたくさんある「旅」ができたのも、我々世代の特権かもしれません。ここでは、当時の時刻表を元に、現在の駅の様子などを中心に、当時の列車を再現してみたいと思います。

第1回 「初めての一人旅」                    大阪発 福知山線、山陰本線、大社線経由 益田、大社行き 下り 急行 だいせん1号の旅(1969年 7月)

第2回 「朝のみそ汁の香りが忘れられない」         京都発 東海道本線、山陽本線、呉線経由 広島行き 下り 急行 音戸2号の旅(1972年 8月)